洗剤を適量より多めに入れるのは逆効果!洗剤の正しい使い方を解説

araou編集部

汚れ落ちを良くしようと思い、洗剤を多めに入れてはいませんか?実は、洗剤の適量を守ることは洗濯するうえでとても大切なことです。今回は、洗剤を多めに入れるデメリットと適量の測り方、入れ方のコツをご紹介します。

洗剤を多めに入れる人はどのくらいいるの?

粉洗剤を持っている女性の手

洗剤の使用量、みなさんはどのくらい入れていますか?全国の主婦の方を対象にしたアンケートによると適量を入れる人が40%、少なめに入れる方が36%、多めに入れる方は24%という結果が出ています

汚れの多い洗濯物を洗うことの多い人や、洗濯物の量が多い人は通常通りの洗濯では汚れ落ちに不安があるようです。

そのため、つい洗剤を既定の量より多めに入れる傾向があります。果たして、本当に洗剤を多めにいれることで洗濯物の汚れ落ちは良くなるのでしょうか?メリットとデメリットについて解説します。

洗剤を多めに入れることでメリットはあるの?

洗剤を多めに入れると、それだけ洗浄力が高まると思う方もいらっしゃるかもしれませんが、洗剤は2倍入れたら洗浄力が2倍になるわけではありません

MEMO
残念ながら洗剤を多めに入れると、メリットはほとんどなく、デメリットの方が多くなってしまいます。

洗剤を適量より多めに入れるデメリットは?

粉洗剤を投入口に入れている

洗剤を多めに入れるデメリットにはどのようなものがあるのか、具体的にご説明します。

デメリット1.洗濯物の汚れが落ちにくくなる

洗剤を多めに入れたからといって汚れ落ちがよくなることはなく、洗浄力は適量を入れたときと同様です。逆に洗剤を適量より多めに入れてしまうと、すすぎの際に洗剤を落とし切れず洗剤の成分が衣類に残ってしまいます

注意
これでは衛生的にもよくありませんね。

デメリット2.衣類の傷みや色落ちの原因になる

洗濯洗剤には、多くの場合汚れを落とすための漂白剤や蛍光剤が配合されています。これらの成分は汚れをキレイに落としてくれますが、衣類の色落ちや変色の原因にもなります。

注意
つまり、洗剤を適量より多めに入れてしまうと、衣類の劣化を早めてしまうということです。

デメリット3.洗濯槽のカビや雑菌が繁殖する原因になる

洗濯槽のカビ

使用する洗剤の量が多いと、泡ギレが悪くなりいつもよりすすぎに多くの時間が必要です。しかし、あらかじめすすぎ時間が決まっている洗濯機の場合、洗剤がキレイに洗い流される前にすすぎが終わってしまい、洗濯槽に残りやすくなります。

MEMO
そして、それが原因で洗濯槽のカビや雑菌が繁殖してしまうこともありますので、洗濯槽の衛生面を考えても洗剤の適量を守ることは重要です。

デメリット4.肌荒れを起こす可能性がある

最近は、肌への刺激の少ないオーガニック洗剤も多く販売されていますが、ドラッグストアなどで販売している一般的な洗剤は、漂白剤や蛍光剤など洗浄成分が入っているので肌への刺激があります。

注意
洗剤がきちんと洗い流されていないと、肌にダメージを与えることに繋がります。特に小さいお子さんやアトピー肌の方の洗濯時には注意が必要です。

デメリット5.環境汚染の原因になる

多くの洗剤に含まれる合成界面活性剤は、構造がとても複雑です。そのため、下水処理をしても十分に分解されず、自然界に排出されても分解されるまでに長い時間がかかってしまうのです。

MEMO
たくさんの洗剤を使用するということは、それだけ地球への負担も高くなります。洗剤の適量を守ることは、地球環境を守るうえでも大切なことです。

【洗剤】適量の測り方

粉洗剤とタオル

洗剤の適量は、タテ型洗濯機とドラム式洗濯機で異なります。それぞれの適量の測り方をご説明しますので、ご覧ください。

タテ型洗濯機の場合

タテ型洗濯機の場合、「洗い」のときに使う水の量に合わせて必要な洗剤の量を判断します。まずは衣類を洗濯機に入れ、コースを選択しスタートしてしばらくすると、水量が表示されます。

MEMO
そこに表示された水量に合わせて洗剤の量を計りましょう。

ドラム式洗濯機の場合

ドラム式洗濯機の場合、タテ型洗濯機とは違い衣類の重さで洗剤の使用量が変わります

MEMO
洗濯機に衣類を入れたあと、スイッチを押すと「0.5杯」「1杯」といった感じで洗剤の必要量が表示されるので、その指示の通りに洗剤を入れればOKです。

洗剤の種類・メーカーごとに適量は異なる

タテ型洗濯機の場合は「使う水の量」、ドラム式洗濯機の場合は「衣類の重量」で使う洗剤の量が異なるとお伝えしました。

しかし、洗剤のメーカーや種類によって「1杯」当たりの洗剤に含まれる洗剤の濃度は異なります。洗剤によっては使用料が足りないこともあるので注意しましょう。

MEMO
パッケージに書かれている洗剤の使用量を参考に、洗剤を使用してください。

洗剤の入れ方のコツ

洗剤投入口

みなさんは洗剤を入れるとき、どのようにしていますか?衣類にそのままかけたり、注水後に回し入れるなど家庭によって様々だと思います。どのような方法が良いのか解説していきます。

適量を守る

まず洗濯物を洗濯機に投入したら、洗剤を適量測ります。このとき、多くても少なくてもNGです。適量を守りましょう。

注水中に入れる

衣類を洗濯機に入れると、自動的に洗濯物の量を測り必要な洗剤の量が表示されます。その後、注水が始まりますので、適量の洗剤を入れてください。水の流れで洗剤がまんべんなく行き渡ります。洗剤を入れる場所は、洗剤投入口がベターです。

タテ型洗濯機の洗剤投入口

タテ型洗濯機は、洗濯槽の内側のフチか上部に投入口があることがほとんどです。

MEMO
わからない場合は、取扱説明書をチェックしてみてください。

ドラム式洗濯機の洗剤投入口

ドラム型洗濯機は、扉上のボタン近辺に投入口があることが多いようです。ひとつの引き出しに仕切りがついていますので、それぞれ指定された場所に投入しましょう。

注意
入れる場所を間違えないよう注意してください。

洗濯洗剤も柔軟剤同様に適量を守ろう

柔軟剤

柔軟剤も洗濯洗剤同様に適量を守ることが大切です。よりふわふわにしたい、衣類を良い香りにしたいと思う方もいるかもしれませんが、メリットよりデメリットの方が多いのが事実です。

デメリット1.衣類の匂いがきつくなる

柔軟剤には香りがついているものが多く、良い香りが衣類につくのはうれしいのですが、入れすぎは要注意です。

注意
柔軟剤を入れすぎると香りが強くなりすぎるため、自分だけでなく周りにも不快感を与えてしまうことがあります。

デメリット2.肌荒れを起こす可能性がある

柔軟剤には、多くの化学成分が含まれているので、柔軟剤を入れすぎてしっかりすすげていないと肌がかゆくなったり、肌荒れしたりすることがあります。

注意
特に肌がデリケートな赤ちゃんや、敏感肌の方、アトピーなど肌に疾患をお持ちの方の洗濯の際は注意が必要です。

デメリット3.洗濯物がベタベタする

柔軟剤をたくさん入れすぎると、洗濯後も衣類に成分が残ったままになりやすいので、ベタベタしてしまうことがあります。繊維に柔軟剤の成分が残ったままだと、吸収性が悪くなることもあります。

注意
柔軟剤は適量を守って洗濯しましょう。

【柔軟剤】適量の測り方

柔軟剤を入れている

柔軟剤は各製品によって使用量に違いがあります。正しい使用量は、パッケージに掲載されているので、利用するときは必ずチェックするようにしてください。

柔軟剤も洗剤同様に洗濯機の機種、洗剤の種類ごとに適量は異なる

タテ型の洗濯機の場合、柔軟剤の適量は、洗濯物の重量に合わせた水量で決まります。洗濯物の重さを自動計算し、それに応じた水量と洗剤の適量が表示されます。

ドラム式の洗濯機の場合は、使用する水の量が少ないため水量ではなく、洗濯物の重量によって洗剤の適量が決まります。

MEMO
柔軟剤によって「1杯」の量は異なるため、使用している洗濯機の取扱説明書を確認し、「洗剤・柔軟剤」などそれぞれ表を参考に投入してください。

【柔軟剤】入れ方

洗濯洗剤を入れるケース

柔軟剤も洗剤同様、専用の投入口を使用するのがベターです。全自動洗濯機・ドラム式洗濯機それぞれの場所を確認して柔軟剤を投入しましょう。

全自動洗濯機の場合

全自動洗濯機の場合は、洗濯槽のフチか上部にあることが多いです。わからない場合は、取扱説明書を確認してみてください。

ドラム式洗濯機の場合

ドラム式洗濯機は、操作ボタンの近辺に引き出しがあることがほとんどです。わからない場合は、こちらも取扱説明書を確認しましょう。

洗剤は適量を守って洗濯するのがベスト!

洗濯を持って笑顔の女性

今回は洗剤を多めに入れるデメリットと適量の測り方、入れ方をご説明しました。

洗剤を多めに入れても洗浄力は適量の場合と変わらないのに、衣類を傷めてしまったり、きちんとすすげず洗剤の成分が衣類に残ってしまったりすることがあります。そうなってしまうと、肌荒れの原因になることもありますので、洗剤は必ず適量を守って洗濯しましょう。

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